人の心を折る防ぎようのない大規模犯罪
福岡県の梨園で梨5,000個が盗難にあいました。昨年も被害にあっていて、警報が鳴る人感センサーや柵といった対策を追加したにもかかわらず、2年連続の被害に心が折れてしまって、父から受け継いだ農園を閉園する決断をされるそうです。
農作物の盗難というのは、はるか昔から続いていると思いますが、最近は農作物に限らず組織的な大規模窃盗や強盗が多発しています。トクリュウが典型的ですが、犯罪集団を容易に構成しやすくなっていること、若者を中心として犯罪へのハードルが下がっていること、大規模な盗難品を捌ける流通ルートが確立していることが、こういった大規模犯罪を助長しているのではないでしょうか。
日本の犯罪数は、ここ数年増加傾向にあります。凶悪犯罪も増えているようです。
そんな状況のなか、2025年に懲役刑と禁固刑が廃止されて拘禁刑となりました。犯罪者の特性に応じた作業をさせて指導を行い、立ち直らせて再犯を抑制する狙いがあるそうです。
再犯率が高いのはもちろん問題ですが、最近の傾向を見ると、犯罪のハードルが下がっていることのほうが、喫緊に解決すべき問題のように感じます。犯罪者を捕まえて再犯しないように教育ができたとしても、閉園した梨園が復活することはありませんし、ほかの梨園が被害にあわないことにもなかなかつながりません。まずは元を絶たないと頻発しているこの種の犯罪を減らすことはできないと思います。
刑罰を執行する刑務所が抑止力になっていないのでは?
犯した罪への償いとしての刑罰は、犯罪を抑止する役割も担っています。みな、自由に活動できる社会から隔離されて、厳しく制約された刑務所生活を長期間送るのが嫌なので、犯行を踏みとどまります。ところが、近年この刑務所生活が犯罪の歯止めにならなくなっている恐れがあります。
人権が極めて重視される社会になって、刑務所においても刑務官の暴力や暴言が取り糺され、服役者の人権擁護が進んでいます。もちろん快適であることはないでしょうが、三食付きで苦痛が少ない刑務所生活へと変わってきているようです。再犯率が高いことは、刑務所に戻ることへの抵抗感がなくなってきていることを暗示しているとも言えそうです。
このような状況では、刑務所に何十年も放り込まれることが、もはや犯罪の抑止力にならなくなっていそうです。どうせ娑婆にいても、金がなければろくな暮らしができないのだからどっちでも大差ない、ということなのかもしれません。ワンチャン捕まることがなければラッキー、くらいのライトな感覚で犯行に及んでいるのかもしれません。根本的には、こんな考えに行きつかない社会にしなければいけないのですが、ここまで資本主義社会が成熟して格差社会になってしまうとそれは正直無理でしょう。
そして、昔は家族や親族が、一定抑止力になっていたのではないかと思います。悪いことをしたら、親族に迷惑がかかるとか、親に申し訳ないといった躊躇があったように思いますが、今や親族との関係は希薄になり、さらに親との関係もぎくしゃくしたものになっていたとしたら、自暴自棄になる条件は揃いやすくなっているのではないでしょうか。
犯罪抑止のためには、刑務所は嫌悪感をもよおして何としても入りたくない施設であらねばならないのですが、犯罪者が「まあ入ることになってもいいか」と思う施設になってしまっては刑罰の意味がありません。
そして、その抵抗感が薄れた刑務所で刑期を過ごす犯罪者の生活を支える運営資金は、国民の税金です。 心無い卑劣な犯罪に心を折られて、自らの生活をズタズタにされた被害者が、それでも人権に守られた犯罪者の生活を支える税金を拠出しなければならないというこの状態は何かおかしくないでしょうか。
犯罪の抑止力となる“何か”を新設する
江戸時代の犯罪者に対する刑罰のうち、生命刑(死刑)の種類はいくつかの種類がありましたが、時代劇でよく聞く磔(はりつけ)や獄門(ごくもん)で示されているように、見せしめ的な要素を多分に伴っていて、新たな犯罪を抑止する意図が強かったようです。現代では、極刑の死刑と拘禁刑で犯罪抑止を図ろうしているわけですが、複数人を殺害するなど、よほどの犯罪でなければ死刑になることはないので、拘禁刑だけが頼りなわけですが、それも前述のとおり抑止効果が薄れてきているようです。
現在の刑務所には抑止力を期待できず、かといって江戸時代のように見せしめの苦痛を与えることも許されない。罰金を払わせるにも金銭をもっておらず、社会的地位もなくて社会的制裁を受けさせることもできない。
このような手詰まりの状況を踏まえると、人の気持ちを慮ることなく安易に犯罪に走ってしまう人たちを、踏みとどまらせる新たな“何か”について、真剣に検討する必要が出てきていると思います。犯罪と“何か”を、その人にとっての大事さを測れる天秤にかけたときに、犯罪よりも重くて大事な”何か“を載せられるように考えなければなりません。
その”何か”は、少し犯罪者の人権を制限することを許容すれば、設定が可能だと思います。
イランが核を保有すれば、世界の軍事バランスが崩れ大惨事になるという仮定にしかすぎない話を根拠に、一般市民を殺戮しても人権が問われない世界です。
人の心を折るような卑劣な犯罪を平気で行う人の人権が、多少制限されることになっても許されるのではないでしょうか。それによってこの共同体の治安と、善良に慎ましく生きている何千万人の市民の平穏が保たれるのであれば。
残念ながら今の国会は、国旗棄損罪とか、皇室典範改正とか、国民が取り組んでほしいと心から願っていることをなおざりにした、国のカタチのことばかりです。国民の生活を守るための国のカタチでしょう。大事にすべきことの順序が逆です。
一刻もはやく”何か”を考えて、大規模犯罪から国民の生活を守ってください。
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※追記:ダレノガレ明美さんが、梨園の経営者への支援金を募集されて目標を達成されたそうです。
なんとか閉園せずに続けていただけることを願っております。
| リスク資産 種類 | 元本(円) | 現保有額(円) | 損益(円) | 損益計(円) | |
| ① | FX~機械的デイトレード | 2,500,000 | 2,371,219 | -128,781 | -39,778 |
| ② | FX~高スワップ狙いトルコリラ保有 | 450,000 | 586,350 | 136,350 | |
| ③ | Vポイント投資信託 HSBCインドインフラ株式オープン | 335,349 | 329,512 | -5,837 | |
| ④ | 仮想通貨(ルナクラシック) | 80,000 | 38,490 | -41,510 |
退職まで735日 ~ 実労働日405日



