今年のLPGAメジャー最終戦となるAIG全英女子オープンで、桑木志帆プロがドイツのヘンゼライト選手とのプレーオフを制して優勝しました。昨年の山下美夢有プロに続き、日本人が連勝です。あっぱれ!
3日目までは夜更かしをして見ていたのですが、最終日は次男が久しぶりに帰省して、お酒をたくさん飲んでしまった結果、途中で意識を失ってしまい、朝のニュースで桑木選手の優勝を知ることとなりました。一番見ないといけないところを見逃しました。トホホ
「ベタ足」スイングが3連続でメジャーを制す
前回のメジャー戦だったアムンディ・エビアン選手権では、岩井明愛プロが惜しくも3位だったので、今回の奮闘に期待をしていました。調子は悪くなかったようですが、イマイチ伸びきることができないまま沈んでしまいました。ディフェンディング・チャンピオンの山下プロは、2日目でトリプルボギー以上を2回叩いて予選落ちしてしまいました。安定度抜群の山下プロがこんなに大叩きしているシーンを映像で見るのは始めてで、ちょっと驚きました。
そんなメジャー上位常連の二人を差し置いての桑木プロの優勝です。日本勢の層の厚さを改めて世界に示すこととなりました。
3日目スタート時点でトップに立っていたのは、韓国のユ・ヘラン選手。全米女子プロ、エビアンとメジャーを連勝し、この時点では3連勝に届きそうな勢いでした。残念ながら、3日目後半でスコアを崩してしまいました。
この3日目、ツーサム(2人でプレーするスタイル)の最終組で桑木プロとユ・ヘラン選手が一緒に回っていたのですが、興味深かったのは二人のスイングの共通点です。二人ともいわゆる「ベタ足」スイングをします。簡単に説明すると、一般的なゴルフスイングでは、クラブがボールに当たる瞬間には、体の回転に合わせて右足のかかとが多少なりとも地面から浮くものなのですが、この二人はボールを打つ瞬間に右足のかかとが全く地面から離れないスイングをします。ウェッジなどを使って短い距離を打つ場合に、正確性を高めるためにこの「ベタ足」をするプロはたくさんいますが、ドライバーショットで完全な「ベタ足」スイングをするプロはほとんどいないと思います。私もチャレンジしたことがありますが、逆に体のどこかに変な動きが発生してしまいミスになります。なかなか簡単にできるものではできません。
今回のリンクスコースは、ポットバンカーといわれる小さくて深いバンカーが全部で170箇所以上あります。フェアウェイはボールがよく転がるので、せっかくフェアウェイに着弾しても転がってしまってバンカーで止まる、という感じです。ポッドバンカーは小さいがゆえにアゴ(バンカーの縁)に近づきがちで、ボールの止まった位置によっては、打つスタンスが取れないようなことがたびたび起こります。そうなると確実に1打以上損をすることになります。
そんなバンカーをできるだけ避けてプレーをすることが、このコース攻略の必須条件となるため、いつも以上にショットの正確性が問われることになります。おそらく、桑木プロの「全クラブベタ足スイングスタイル」は、ショットの正確性をより高めてバンカーを回避することに寄与し、優勝につながったのだと思います。
ユ・ヘラン選手も「全クラブベタ足スイングスタイル」ですので、メジャーでは「ベタ足」が3連勝となりました。
おしゃれ番長は派手な色が好き
桑木プロといえば、おしゃれで有名です。派手な模様のウェアを好んで着用し、爪のネイルも毎回色とりどり、反り立ったつけまつげも印象的です。
派手なウェアは、「LOUDMOUTH(ラウドマウス)」というブランドのものを着用されていて、気分があがるのだそうです。
私の亡き父も、「おしゃれ番長」で派手な色の服を好んで着ていました。黄色、緑色、赤色、オレンジ色など明るい色のトップスに、淡い色のズボンを合わせるスタイルです。同色を何着も持っていて、衣装ダンスにぎっしりと詰まっていました。特にこだわっていたと思うのは、色の違うベルトとキャップをこれまた何十種類も持っていること。母曰く、服の色にあわせて、毎日選んでいたそうです。
父のこの服へのこだわりは、祖母からの教えだと聞かされていました。父は5人兄弟の下から2番目でした。兄弟と言っても、父以外は全員女性です。
祖父は満州において、終戦後に攻め入ってきたロシアとの戦闘で亡くなり、祖母が細腕一つで5人の子どもたちを育てましたので、とても貧しい家庭でした。そんな祖母が子どもたちにいつも言っていたのが、「どんなにお金がなくても、服だけは粗末なものにしたらあかん。」ということだったそうです。戦後の厳しい環境で客商売をしていた祖母は、人との付き合いでは、最初の見た目の印象が大切だと体感していたようです。
父はその教えを死ぬまで守り続けていました。それを伝えようとする意図があったのかもしれませんが、孫たちの誕生日にはネットで質のよさそうな服を選んで送ってくれていました。なかなかセンスがよくて、子どもたちは喜んで着ていました。
今、こうやって思い返すと、私は父に直接服を買ってもらった記憶がありません。なぜだったのでしょうか。とにかく父は、大事なことは語らない主義でしたので、今となっては知る由もありません。
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