高速道路での事故【後編】

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この交通事故を経験して、よかったことがあります。

私も妻も、「あの時死んでいてもおかしくなかったのだから」と、日々の生活をとてもおおらかに考えられるようになったことです。また、今生きている時間がすごくありがたく、まるで得をしているかのように感じるようになりました。同時に、死への畏怖が少し軽くなりました。

明石家さんまさんの座右の銘「生きてるだけで丸儲け」の境地に少し近づけたのかな、と思います。

そんなこともあって、考えたことがあります。

今回、父の入院した病院に初めてお見舞いに行き、その帰りに事故に遭遇しました。

病院の出口からは、右折して帰ったほうが近道なのですが、片側2車線の道路のため、左折して帰るつもりにしていました。

ところが、この出口のところには、交差点でもないのに信号機がついていたのです。大きな病院の出口だからと思いますが、これはラッキーということで、右折して近道で帰れることになりました。そして、事故に遭いました。

もし、出口で予定通り左折していれば、この事故には遭わなかったことになりますが、今となっては、なぜかそのようには思えないのです。

私が事故地点に到着するのが遅くなったら、きっと相手の車も遅く到着して、結局事故に逢っていたのではないか。

もう少し考えを進めると、事故が必然であったというより、相手の悪質なドライバーと出会う運命になっていたのではないかと感じます。そして、出会い方の類型が事故という形であったと。

話は変わりますが、私は妻と見合いをして結婚しました。いわゆるお見合いオバサンという方が各地にいて、みなさん見合い希望者の紹介資料(釣書と写真)をストックしています。釣書(つりしょ)というのは、本人の自己紹介を記した書面のことで、関東では身上書と言われるようです。本人だけではなく家族のことも記載することが多いです。

各オバサンの価値観と判断によって、そのストックの中からオバサン同士で資料を交換して当事者に渡し、当事者双方が希望すれば、見合いをセッティングするようになっています。私たちの場合は、奈良のオバサンと兵庫のオバサンがストック資料を交換したことによって出会うことになりました。

もし、オバサン同士が通じていなかったら、ストックから出す順番が違っていたら、あるいは価値観が異なっていたら、私たちは出会っていなかったことになりますが、なぜかそのようには思えません。

どうあっても、結局妻とは出会っていただろう、そのように感じるのです。

まったく科学的な話ではありません。人と人との出会いは偶然ですから、単なる思い込みに過ぎないことはわかっています。しかし、人生に大きな影響がある人には、どのような道を進んでも、必ず出会うことになっている、と思えてなりません。そして、妻と同列ではないですが、もしかしたら今回のドライバーもその一人だったのではないか。

出会うべくして出会った夫婦に、出会うべき悪質なドライバーが一箇所に集合し、人生に大きな影響を及ぼす事故が起こることになっていた。この場合の予想されるシナリオは、ここで夫婦両方、またはどちらかの命が途絶えるか、あるいは、完治しないような重傷を負うというのが本筋でしょう。実際、そうなってもおかしくない事故でした。

ところが、死なずにケガもせずに生きていくシナリオが選ばれました。ということは、今回の出来事は、私たち夫婦の人生に、事故を経験しなければ得ることができない、何か新たな未来を導くために用意された、と考えることができます。

今回の事故で得られたもの。生きていることにありがたみを感じつつ、あまり死を恐れずにおおらかに生きる。死を強く認識したからこそ得られた、私たちの年齢に相応しい、でもとても新鮮な感性を携えて、私たち夫婦がつくっていく未来が、どんな未来になるのかはこれから明らかになっていきます。

このブログでお伝えしていきます。

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